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イベントレポート:【前編】働く女性のためのトークイベント#1「わたしらしい仕事で夢を叶えたい女性たちへ」

gauge(ゲージ)では「私らしい魅力」を持った働く女性たちをお招きし、キャリアに関するお話をうかがう「働く女性のためのトークイベント」を実施しています。2018年1月18日に行ったイベントでは、「私らしい仕事で夢を叶える」をテーマに、3名の“2017年に夢を叶えた旬な働く女性”によるトークセッションを行いました。その様子を前後編にわけてご紹介します。

登壇者(左から)

・最所あさみ
大手百貨店入社後、ITベンチャーを経て独立。Weメディアを起点としたコミュニティ形成やコマース事業のプロデュースを行うかたわら、個人でファッションや小売にまつわる有料マガジンを発行。(※2018年4月 NewsPicksへ入社)
個人note:https://note.mu/qzqrnl

・長濱えみな
株式会社LIFELOG 代表取締役 絵本作家を目指し大阪より上京。 バンタンデザイン研究所で準奨学生に選抜されグラフィックや映像を学ぶ。 2017年2月にストーリーをビジュアライズする会社LIFELOG Inc.を設立。 現在は5名のスタッフと共に、映像・写真・デザインのプロデュース事業がメインとなりブライダル・マタニティー・出産などのライフイベント事業を行う。
http://lifelog-japan.com/

・長瀬みなみ
大学時代から舞台俳優を志し、小劇場を中心に年間5~6本の舞台に参加。俳優業を行いながら劇団のPR業務も行う。 2016年より株式会社ホワイトプラスへ入社。現在は宅配クリーニング「リネット」の広報を担当し、年間80件のメディア対応を行う。オウンドメディア「リネットマガジン」副編集長も担当。2017年7月に月間25万PVを突破する。

2017年はどんな年だった?

最所あさみさん(以下、最所):こんばんは。最所あさみと申します。私には分かりやすい肩書がなくて、最所あさみという仕事をしています(笑)。今は、noteで「新・小売概論」というマガジンをやっています。そのシリーズでNewspicksさんとアカデミアの企画運営をしていて、いろんな小売りのユニークな方をお招きしてイベントをやったり、新しい小売りの形を考えるというのが、自分のメインの活動です。(※2018年4月 NewsPicksへ入社)私の2017年の一番大きな出来事は、6月に独立をして、自分の名前でどうにか食べていくという道を選んだことですね。独立してからできることの幅がすごく広がったので、やりたかったらやる、私がいいと思ったらいい、みたいな感じでやりたいことをいっぱいやっていたんです。そしたら、独立当初には想像もしてなかったいろんなお声掛けをいただいてお仕事させていただいたりとか、世の中にやっと見つけていただいたような1年だったなぁと思います。

長濱えみなさん(以下、長濱):株式会社ライフログという映像制作会社の代表をやっております、長濱えみなと申します。よろしくお願いします。会社を経営しながらプロデューサー業務をやっているんですが、最近は映像、写真、ウェブなど、いろいろプロデュースが増えていて、映像制作会社といえない感じになってきています(笑)。2017年2月に法人化してもうすぐ1年なんですけど、フリーランスになったのはそのまた1年前で、その年がめちゃめちゃ忙しく、業務がひとりでは回らない状況に陥ったので、2017年の目標は「走らない」だったんです。一つ一つ大切にお仕事することで信頼され、口コミとかご紹介でお仕事が広がっていきました。某アパレルブランドの映像と、iPad用のカタログを年末にやったのは、一番うれしかったですね。

長瀬みなみさん(以下、長瀬):株式会社ホワイトプラスで広報をやっております、長瀬みなみといいます。よろしくお願いします。私はこの会社に入る前までは舞台で女優をやってました。なので、アルバイトをしながら自分のやりたいことをずっとやっているという感じだったんです。この12月で入社して1年半になったんですけど、入社して最初の半年は「社会人ってなんだ」みたいな感じでした(笑)。2017年は、広報の仕事の面白さもわかってきて、どうやって自分らしく広報活動をするかということを、考えさせられる1年だったなと思います。もともと人前に立つ仕事もしてましたので、クリーニングのケア講師として皆さんの前に立ったり、誰かにリネットのことを伝えたり、いろんな方と会う機会の中で、自分を出していったほうが早く打ち解けられるので、自分はどんどん出していったほうがいいなと思える1年間でした。

 

私らしさを仕事で生かすポイント

長瀬:広報は、そもそも0から1をつくるのではなくて、誰かがつくったものをいろんな切り口で世の中に紹介していく仕事です。伝える切り口も世の中の時流も読みつつ、自分の視点で「私はこれが面白いと思ったから面白いんです」って熱意を持って伝えることが広報の仕事の醍醐味ですし、自分が面白いと思ったことを信じるというのが「私らさ」に一番つながるポイントじゃないかと思います。

私自信がすごいおせっかいな人間なんです。家族もシェア文化がすごく発達していて(笑)。お土産とかも「おいしかったから、みんな食べたほうがいいと思って買ってきた」みたいな、全員がそうなんです。なので、いいと思ったことは広まったほうがいいって、私の魂が言ってるんですよね(笑)。どんどんおすそ分けをしたいんです。私がいいと思ったものをおすそ分けしたいし、私がいいと思ったものをおすそ分けして、それいいねって言われるのが私の自己肯定感につながっています。いいと思ったら独り占めしないでどんどん分ける、というのが私らしさかなと思ってます。まさに広報の仕事そのもの。

長濱:人には、大きくわけて二つのタイプがあるんじゃないかなと思うんです。ひとつは安定感、安心、変わらない自分でいたいタイプ。もうひとつは、刺激を求めたい、常に成長したい、変わりたいタイプ。私は完全に後者です。常に成長を求めたい、みたいな。私は、映像の仕事からスタートしてるんですけど、周りは男性ばかりで、本当に機材が好きとか、編集が好きとか、マニアックな人たちの世界に飛び込んで、毎週泣いて育ちました。

でも、マニアックでない女性だからこその強みもあると思います。ポイントとしては、女性は男性よりも「飽きやすい」って事。私は、この欠点を逆手にとり強みとして思うようになりました。ある程度仕事ができるようになると、課題がなくなり、次何やろう、ってなるんですよ。エディター → ムービーカメラマン → ディレクター → プロデューサー、というように常に変わっていってるんです。ですが、ここでのポイントは、今までやってきたことを「生かす」こと。必ず軸(業種)はブレずに続いていくようにしています。全く違う業種には行かない。そうすると、気づけばその業種ではプロとして認めてもらえるようになる、というのは意識しています。

あとは仲間づくりも重要なポイントです。自分の感覚とか、そういうのが近い人とは仕事したいなと思っているので、似た感覚を持っているところに身を置いて、楽しく仕事をします。予算なくても、楽しそうだったら、一回やってみますね。

最所:「私らしさ」を聞かれるといつも思い出すのが、ストライプインターナショナルの石川さんです。石川さんが「僕は、かわいいピンクが分かるおじさんなんです」とおっしゃってて、「わかる!」みたいな(笑)。一応女性なので、感覚としては女性がこれを見てかわいいか、かわいくないかとかって分かるんですけど、私はなんでそれがかわいいかを、男性に分かるように説明ができるんですよね。「今回のターゲットはここだから、ここはこういう雑誌を読んでて、ここに使われてるピンクってこうでしょ」みたいに合理的に考えるのが好きなんです。感性がすごい優れてる女性と、バリバリのコンサル育ちみたいな男性との間のつなぎをよくやっていて、それは自分らしい部分かな。

あと、私は最初百貨店に勤めていて、細かいことがすごく苦手なので、何もできないやつみたいな扱いをされてたんです。だけど、今ベンチャーの仕事を手伝っていて、その中に入ると「最所、頼れる」「何これ、すごい」みたいに言われるんですよね。書類の名前の付け方が細かいとか、できる限り早く返事をするとか、ベンチャー界隈ってゆるい人が多いからこそ、ちょっとちゃんとするだけで、急に私らしくなるというか。「私らしさ」ってその環境にもよるのかなというのは思ったりします。

2017年、チャンスを掴むためにやったこと

長濱:私、独立してからすぐシェアオフィス兼シェアハウス に住んだんです。自分が外に出かけなくても、勝手に出会いが増える環境だったから。これがフリーランスになったときに、勝手に仕事が増えた理由でした。人がぐるぐる回るような場所に自分の身を置くことはすごく重要なんだなと思います。

あとは、「こういう仕事やりたい」と、ちゃんと明確にし、人に伝えるようにしています。そうすると、それに繋がるようなお仕事があったときに、私の事を紹介してもらえたりするんです。だから、まずは自分自身、どこに向かって仕事をしているのかを把握することが重要だと思っています。今期、何が目標か、どんな仕事が欲しいのかというのを把握し、更には、10年先の目標も決めています。ゴール設定が決まれば、そこから細分化して、今年の目標も決まる。誰に聞かれても、自分が見ている方向は答えられるような状態にしています。

それから、必ず引き上げてくれる人っているんですよね。そういう人をどうつかむかだなって、振り返って思います。私が独立するって言ったら、いろんな社長さんを紹介してくれた友人がいたんです。本当に質のいい社長さんをどんどん会わせてくれていて、しっかり認めてくれながら仕事もくれる。その人に言われることをなんでも「(友人が)言うなら行きますよ」「(友人が)言うならやりますよ」とかやってると、お互いにすごい気持ちよくて、結果そういう人たちが集まるので、自分も同じような感覚というか、価値観に近づいていくんですよね。価値観も考え方も接する人で変わるということは、一緒にいる人は選ばないといけないな、と思いました。ちゃんと人脈も自分で選ぶことが大切。

最所:私は「本当にいいコンテンツだったら絶対に見つけてくれる人がいる」といつも言っているんですが、世の中って網の目のようにつながっていて、ある人をハブにしてバーッと広がっていったりするんですよね。SNSってその加速がすごくて、1人押さえておくと、勝手に紹介してくれて広がっていく人がいたりするんです。そういう人たちと初め出会った頃は、私にはフォロワーとかもいなかったし、有名人でもなかったんです。だけど今、いろんなところに出させていただいたり、割と立場のある方々とお仕事させていただいたりしていて、それに対して、全然ひがんだりしないんです。「俺が育てた」みたいな感じで、いまだに応援してくださっています。だから最初のきっかけで、誰に見つけてもらって、誰に支援してもらうかって、ソーシャルグラフとかを考えると、大事なことだなというのは思います。

私は見つけてもらうために、流通というのをよく考えているんです。情報の流通ってすごい大事で、書いて野に放っただけでは見つけてもらえないんですよね。だから、どうやったら見つけてほしい人が、見る動線に自分の書いたものが載るかがすごい大事。「絶対それって見るよね」というところに、ちゃんと自分のコンテンツを置きにいくことは心がけています。それにそういう人たちって内容がよかったら絶対にシェアしてくれるんですよね。そういう人たちにどう見つかるかとか、どうやったらその人に見つかることができるかという戦略立てみたいなのは、ちょこちょこやってます。

なので私、今まで「会いたいです」って送ったことなくて、全部向こうから「会いたい」って言われるように差し向けてます(笑)。目上の人って、相当な数の連絡がきていて、まず埋もれてしまうんですよね。だったら向こうから会いたいって言ってくれる環境をつくったほうが、その後仕事になったときにも、対等にやりやすい。絶対にSNSで会いたいって言わないんですけど、オフラインでめっちゃ言います。「誰々に会いたい、めっちゃ好きです」って言って、そしたら、あらゆるルートにそれを放っておくと、どこかで引っ掛かって、「今、近くで飲んでるらしいから呼ぶよ」「やったー!」みたいになったりします。

長瀬:私は、やりたいと思ったら、とにかく関係筋に「やりたい」と言いまくります。今回もとにかく「『くつリネット』と一緒にPRやらせてくださいよ」って言って、やらせていただいているんです。言いまくるのは本当に大事だと思ってます。あとは、諦めが肝心だなと思っているんです。常に新鮮な気持ちでいないと頑張れないじゃないですか。飽きたなと思って、ダラダラやってても頑張れなし成果も出ないので、常に自分が新鮮でいられる環境を整えてあげるが大事だなと思ってますね。

それは演劇をやめたのが大きかったんです。大学4年間、プロの劇団さんでも出演したり、卒業後は就職しないで劇団に入って運営もしたり、なのにパッとやめたんですよ。劇団にいた頃から、劇団のPRみたいなこともしていて、私自身は演劇って、とても面白いコンテンツだからもっと広がればいいなと思ってたんですけど、全然広がらなかったんですね。業界がそんな気もあまりないというか。「じゃあもうやめよう」と思って。それで私何が好きなんだっけ?と思ったときに、広めることだなと思ったので、今PRを仕事にしてるんです。

後半へつづく

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